ソフトウェア開発データが語るメッセージ

2018年3月21日 (水)

【ソフトウェア開発データが語るメッセージ2017】「はじめに」について

IPAが2018年3月6日に公開した「ソフトウェア開発データが語るメッセージ2017~生産性・信頼性の経年推移の分析から~」(https://www.ipa.go.jp/files/000064508.pdf)を採り上げる。
IPAが長年蓄積してきたデータの経年推移をみるということで、試みとしては非常に良いのであるが、中身が微妙というか、そう分析するのかと思える箇所が多いので、IPAの考えについて、ななめからの切り口で見ていきたい。
本書の「1.はじめに」にあるが、本書は、『「ソフトウェア開発データ白書 2018-2019」(以下、白書)の最新データを試行分析した結果に基づいている』とのことである。つまり、本書はIPAの次の版の白書における”考え方”を公開していると予想して良いだろう。
また、本書の利用シーンは、「白書と併せて、主にプロジェクト 計画の妥当性評価や組織の品質・生産性マネジメント改善検討のためのベンチマーキングに利用されることを意図している。プロジェクトマネジメントにおいて本書を利用できる主なシーンは、主にプロジェクト計画及びプ ロジェクト再計画である」とのことである。
つまり、本書には、IPAが推奨するプロジェクト計画およびプロジェクト再計画の方法が記載されているので、これを利用して計画を策定すれば、何か誰かに言われた際も「IPAの公開文書に書かれています」とまずは返すことができるので、そのようなお墨付きで納得する相手に対しては非常に強力なツールとなる。