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2012年1月30日 (月)

【続定量的品質予測のススメ】 プロジェクト品質目標の伸縮

P61「統計値は、過去のプロジェクトの実績を統計分析して得られた値であるから、たとえ同一プロジェクトでもそのまま現在のプロジェクトの目標として設定すべきではない」とある。

「たとえ同一プロジェクトでも」の部分の取り扱いは難しい。

現在実施しているプロジェクトの現時点までの実績は、そのままの形では統計値としてこれ以降のプロジェクトを進めるにあたっての目標値としてそのまま使用してはならないと言っている(と取れる)。

言いたいことは分かる。
同一プロジェクト中の小単位の中にも統計的観点で見た場合には様々な差異があるということだろう。
しかし、そもそもソフトウェアは同一の製品を作っているわけではない。差異を言い出したらキリがないのではない。この論法では、最終的にはコマンドごとに目標値を定めるとかいう次元に行きつくのではないだろうか。

そもそもだからこそ統計的に語っているはずである。

とはいえ、解決策が示されていれば主張することは構わないので、本書で示されている解決策をみると次のようになっている。

「現在のプロジェクトメンバのスキル、技術的な難易度、規模、工期、開発環境などの諸条件のなかで、特に変化した特徴的な部分があれば、その影響度を統計値に加味し、妥当性、納得性のある目標値を設定することが大切である」

どうだろう。
やろうとしていることは、プロジェクト目標値では不十分だからプロジェクト内の細分化された小単位の中での目標値を定めようということだろう。
であれば、その影響度は統計的に定められなければ意味がない。

よって、「その影響度を統計値に加味し」とあるが、これは「その影響度を統計的に加味し」とした方が良いと思われる。

現在のプロジェクトメンバのスキル、技術的な難易度、規模、工期、開発環境などの諸条件の差は、統計的に表現される必要がある。
そうでなければ、せっかくの統計的に算出したプロジェクトの目標値が台無しになるだろう。

「妥当性、納得性のある目標値」を算出するのに、プロジェクトメンバのスキルを松竹梅、技術的な難易度を高中低、規模を大中小、工期を長並短、開発環境を良並悪などというぶっちゃけた影響度を加算するのでは、(アバウトながら)精度は下手したら2ケタ落ちるだろう。

よって、この詳細な目標値設定方法に、定量的品質予測を希望する組織は頭を悩ませ答えを求めるのである。

しかし、残念ながら本書では、肝心のその算出方法が書かれていない。
これこそまさに企業秘密であり、競争の源泉だから書かれていなくとも仕方がないと思わねばならない。残念ながら。

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