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2011年5月10日 (火)

【続定量的品質予測のススメ】品質予測精度を見極める必要性

P31「プロダクト品質の評価」において「例えば、検証作業での欠陥密度が低かった場合、インプットの作りこみ品質が高く、プロダクトに混入した欠陥が少なかったのか、それとも検証作業の品質が悪く、欠陥を検出できなかったのか判断できない。よって、上流工程のプロダクト品質を評価するには、製造作業や検証作業のプロセス品質、およびプロダクトの品質予測精度を見極める必要がある」とある。

見極める必要があるのは分かるが、どのように見極めるのであろうか。
本書のそれ以降の部分で、それが書かれているのかもしれないが、少なくともこのP31では単に「見極める必要がある」と言い切っているだけで、ではどうするかが書かれていない。

この見極め方法を提示せずに「見極める必要がある」と語るのは、定量的品質予測を「だれでもできる」であったり「驚くほど簡単」にできるという本書のスタンスからは、言葉足らずであると思われる。

但し、この記述はある意味良心的ともいえる。
つまり、「見極める」ことができなければ、定量的品質予測をあきらめることも可とすると読み取れなくもないからである。

プロダクトに混入した欠陥が少なかったのか、それとも検証作業の品質が悪く、欠陥を検出できなかったのか判断できないというのでは、定量的評価をする必要は全くない。

これは、言い過ぎに思えるだろうし、定量的品質予測推進派からの反論も予想できるが、「検証作業での欠陥密度が低かった場合」1つとっても、実は「プロダクトに混入した欠陥が少なかったのか、それとも検証作業の品質が悪く、欠陥を検出できなかったのか」の2者択一ではなく、非常に難しい見極め力が要求されるのである。

つまり、プロダクトに混入した欠陥が少しだけ少なく、かつ検証作業の品質も少しだけ悪いケースや、プロダクトに混入した欠陥が非常に少なく、かつ検証作業の品質も非常に悪いケース、プロダクトに混入した欠陥が非常に多いにも関わらず検証作業の品質が非常に悪いために欠陥数が妥当になるケースなど、想定されるケースが多すぎて、合理的な判断ができないということもありうる。

更に、「製造作業や検証作業のプロセス品質、およびプロダクトの品質予測精度を見極める」ために用いる方法が、あまりに定性的であると、何のために定量的手法を使うのかわからないケースも生じうる。

とはいえ、「上流工程のプロダクト品質を評価するには、製造作業や検証作業のプロセス品質、およびプロダクトの品質予測精度を見極める必要がある」という記述を敢えてしている点は評価に値する。
定量的品質予測をススメるのであれば、これは避けたい話題であるから。

但し、このような難しい問題は、決して「上流工程のプロダクト品質を評価」する場合に限らないとは思うので、その点は同意できない。

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