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2011年2月11日 (金)

【ゾーン分析②】その魔力

ゾーン分析は、信頼度成長曲線と同じく理論の直観的理解は容易なのだが、運用にあたっては、なかなか悩ましく難度の高いツールだと考える。

たとえば、真ん中のゾーンに来るとは良いと言われる一方、テスト密度が十分でバグ密度が少ないゾーンの場合、「テスト対象の品質が非常に良いか、テストケースの挙げ方が良くない」のように評価される。

「テスト対象の品質が悪く、かつテストケースの挙げ方が悪い」というのは、テストとして最悪の状況だと思うが、恐ろしいことに、この場合に真ん中のゾーンとなっている可能性がある。
2つのメトリクスを複合的に見ることができるという最大の長所が短所となることもある。

そしてこれが、ありえないほど稀なことではないと思うのだが…。

メトリクスはリスクの気づきを与えるものであるから、良い可能性もあるが悪い可能性もあれば、念のため調べることに意味はある…という考え方はもちろんある。

しかし、それをわざわざ定量的に行う必要があるのであろうか。
定量的に、「ダメな可能性があるから、問題ないことを良く調査しよう」ということが分かったとして、その調査が定性的に行われるのであれば、最初から定性的調査を必須にすれば済むことではないだろうか。
また、別なメトリクスを用いて定量的に行われるのであれば、何も前段階としてゾーン分析をするのではなく、その別なメトリクスで最初から判断すれば良いだけである。

ゾーン分析は、一般的に言えば、良いツールであることを認めるが、バグ密度-テスト密度のゾーン分析に限って言うと、結局9つのゾーン全てでダメな可能性があるという話になるので利用価値は低いのではないかと思う。

定性的に次のことが言えれば、このゾーン分析図は不要であると思える。
  ・テストケースは合理的にテストすべき事項を網羅している
  ・テストで見つかったバグ対応は次工程に進むことに懸念を残していない
そして、これらを考慮したテスト工程を実施せずして定量的管理を行うというのは愚かなこととしか思えない。

では、ゾーン分析は不要なのか。
そうとまでは言えない。
信頼度成長曲線と同じく理論の直観的理解は容易なので、顧客や上位経営層宛ての説明に使用することは良いのではないかと考えるから。

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