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2010年9月14日 (火)

【ソフトウェア開発のメトリクス】定性的なものと定量的なものの融合

例えばテスト密度。
これは定量的管理の一つとして使われている。

では、このテスト密度はどのように活用されいるのであろうか。

極論的に活用のケースを整理してみよう。

1.テスト対象に対し、知恵を絞ってテストケースを挙げた上で数え、それをテスト対象の規模で割り、基準値と比べる。
2.テスト対象に対し、定義された方法でテストケースを挙げた上で数え、それをテスト対象の規模で割り、基準値と比べる。
3.テスト対象に対し、基準値に合うまでテストケースを挙げる。

どれがあるべき姿だろうか。そして、実態はどうだろうか。

視点を変えてみよう。

「テスト対象の規模で割り、基準値と比べる」は、定量的と言えよう。というかこれを前提に多くの組織はテスト密度の管理を行っている。
「知恵を絞って」は、定性的とも定量的とも言い難い。
「定義された方法で」は、定性的と言えよう。
「基準値に合うまで」は、定量的と言えよう。
以上を用いて先の1から3を整理すると、以下のように言えるのではないか。

1.定量的でも定性的でもない方法でテストケースを挙げ、定量的にその妥当性を検証する。
2.定性的にテストケースを挙げ、定量的にその妥当性を検証する。
3.定量的にテストケースを挙げ、定量的にその妥当性を検証する。

さて、このように整理すると、それぞれの長所短所が浮かび上がる。

1.は、テストケース数の面では一定水準を保持できるが、テスト内容という質の面では「知恵を絞って」という努力目標的なものであり人に依存する。

2.は、テストケース数の面で一定水準を保持できるとともに、テスト内容という質の面でも人に依存する程度を抑えようとしている。

3.は、テストケース数の面では一定水準を保持できるが、テスト内容という質の面は放棄している。

このように考えると、ならば2が良いかということになろう。
単純化された理屈の上ではその通りだと考える。

しかし、実際にはそうとも言えないという考えもあろう。
「定義された方法で」から、テストケースを機械的に挙げようという考えをテストケース立案者が持ってしまっては定性的管理が逆効果となる可能性があるからである。

テストケースを挙げることは、機械的作業であってはならない。
全件テストを行うというのならば、機械的に行うことは可能であろう。しかし全件テストは現時点では不可能である。
それに、全件テストを行うのであれば、そもそもテスト密度という考え自体不要である。

「定義された方法で」テストケースを挙げることは必要であるが、それを進めても、知恵を絞ってという人に依存した行為がやはり重要なのではないだろうか。

定性的な基準を元に、人の知恵を絞って挙げたテストケース数に対し、定量的に評価する・・・これができて初めて、テスト密度の定量的管理を行っていると言えると考える。

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