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2009年6月 2日 (火)

【ソフトウェア生産性の定量的管理とは①】たとえ話~ソフトウェアと肖像画の生産性

ソフトウェアの生産性はどのように定量化されるべきか。
そもそも、ソフトウェア開発における生産性とは何なのか。

未だ決定打と呼べる答えは無いし、現在一般に行われているソフトウェア開発のプロセスや手法を使う範囲では、「客観的に正しい生産性計測方法」というものは構築できないと思われる。

それは、肖像画家の生産性にたとえられよう。
肖像画家は、毎回異なる顧客に対し、同じ画材・同じ技術で肖像画を描く。
この肖像画の客観的値付けはできるであろうか。
また、それに基づく生産性の向上はできるのであろうか。

値付けには、絵の大きさ、かけた時間、そして出来栄えが加味されるのかもしれない。
その内、かけた時間、出来栄えは個々の画家の技量による面が強いだろう。

肖像を残すだけなら写真もある。
写真家に撮影してもらうと、これも写真家により値段が変わる。
撮影技術により値がことなるという理由からである。
出来栄えは個々の画家の技量による面が強いだろうが、かけた時間はあまり変わらないだろう。

そして誰でも撮影できるスピード証明写真やデジカメ撮影プリンタ印刷という方法もある。
これは、誰にでも出来て値付けも成果物量に完全に一致した均一料金である。
撮影してその場で写真を入手できる。
出来栄え、かけた時間ともにあまり変わらないだろう。

肖像画、写真家による写真、スピード写真・デジカメ写真。

この中で、生産性を論じることが出来るのは、スピード写真・デジカメ写真だけであろう。
出来栄え・かけた時間が個々の撮影であまり変わらないので再現性が期待できるからである。
これは、撮影者の技術のバラツキに製造されるモノの品質や生産性があまり依存しないということである。
カメラという撮影用ツールの進歩があったからこれが可能になったといえよう。

さて、ソフトウェア開発はどうであろうか。
プログラミング用ツールは、
   プログラマの技術のバラツキに製造されるモノの品質生産性があまり依存しない
という域に達しているだろうか。
プログラマの生産性の差は10倍あるという伝説は今は昔のことなのだろうか。

以上は、あくまでたとえ話であり、
   ソフトウェアは、肖像画・肖像写真ではないから、たとえること自体ナンセンス
という一言で一蹴することができる。

しかし、ならば「製造量/工数」といった、大量生産される工業製品の生産性指標を、1つとして同じではないソフトウェアの生産性評価に何の疑問もなく適用することに疑問を感じてよいのではないだろうか。

   ソフトウェアは、肖像画・肖像写真ではないから、たとえること自体ナンセンス
と言うならば、
   1つとして同じではないソフトウェアは、大量生産される工業製品ではないから、たとえること自体ナンセンス
と言い返されることに対する答えを用意しておくべきであろう。

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