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2009年5月22日 (金)

【ソフトウェア開発における定量的管理⑤】あなたは泳ぎ方を知らないときにタイムを測りますか?

そもそも、できるかどうかわからないことをやろうとするのは、余裕のあるときにすべきである。
効果に確信が持てないことを建て直しと称して実施することは、実施してみて効果が無かったときに責任問題になりかねない。
定量的品質管理よりも、定性的品質改善により効果が見込めそうな場合は、迷わず定性的品質改善を実施すべきである。

よく、計測無ければ改善無しとか計測しなければ何も分からないとか言われるが、改善したことを数字で示すことが組織の目的であればそうであろうが、明らかに実施した方が良いことは、改善したことを数字で示されなくとも実施すればよい。

計測しなければ状況が分からない、改善のきっかけがつかめないというところに至って初めて計測無ければ改善無しとか計測しなければ何も分からないと言えると考える。

例えれば、水泳でバタフライを習得するときに、全く泳ぎ方が分からないときから50Mのタイムを計測することに意味があるかということ。泳法をある程度身に付けるまでは、コーチに腕の振りがどうの、全身の使い方がどうのと直してもらった方が、コーチにつかず最初からタイムだけ測って練習するより、上達が早いだろうということと同じだ。
ある程度泳ぎ方が分かってきてから測定を開始すれば、自分の現状のタイムがわかるし、泳ぎ方をどう変えるとどうタイムが変わるか等、泳法改善の指針にもなる。

タイムと言う定量的指標は泳ぎ方を教えてはくれない。
しかし、コーチは泳ぎ方を教えてくれるし、コーチがいなくとも解説本があればコーチには効果で劣るかもしれないが泳法を知ることはできる。

バタ足から始めて、ストローク、バタ足・ストロークのバランス調整、最適化とカリキュラムが進むにつれて、速く泳げるようになるであろう。
しかし、これはタイムを測らなければ分からないものではなくて、体感できるものであろう。
逆にカリキュラムなしでタイムだけを測っても泳法はなかなか身に付かないであろう、

コーチや解説本だけでは十分ではなく、自身で色々試行錯誤する段階に入って初めてストップウォッチが改善に寄与するのではないか。

開発支援ツールを入れる、レビュー方法、テスト方法を変えるといった、定性的な改善を実施する余地が明らかにあるのであれば、まずそちらから取り組むべきであろう。

ツールを導入したら、生産性が○○%上がりましたとかレビュー手法を変えたらテスト時のバグ抽出密度が半分になりましたとか報告したいのであれば、定性的改善の前に計測を初めても良いが、それは継続的改善のための定量的管理ではなく、ツール、手法の導入効果報告のためであって、計測自体が改善をもたらすものではない。

計測無ければ改善無しが、改善策を実施しても定量的に表せないのであればわからないという意味で使うのであれば、それは否定すべきと考える。
定性的改善は、計測しなくとも実施すればよいし、単純な指標で改善がわかるような定性的改善策なら、計測しなくとも効果は実感できるだろうから。

あなたは泳ぎ方を知らないときにタイムを測りますか?

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