2015年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 【ソフトウェア信頼度成長モデルを少しまじめに考える⑥】1つ目の仮定:J-M(Jelinski-Moranda)モデルの仮定③ | トップページ | 【ソフトウェア信頼度成長モデルを少しまじめに考える⑧】信頼度成長モデル評価のための基準 »

2009年4月 7日 (火)

【ソフトウェア信頼度成長モデルを少しまじめに考える⑦】2つ目の仮定:欠陥発見数モデルの基本的な仮定(Goel, 1985)

書籍「ソフトウェア品質工学の尺度とモデル」に挙げられている2つ目の仮定を見てみよう。
---------------------------------------------------------------------------
欠陥発見数モデルの基本的な仮定(Goel, 1985)

1.テストの時間区間は相互に独立である。
2.時間区間内のテスト作業は妥当な程度に一様である。
3.重複しない各時間区間で検出された欠陥数は相互に独立である。

---------------------------------------------------------------------------

「1.テストの時間区間は相互に独立である」
これは、信頼度成長モデルで表そうとする一連のテストの中では、複数の時間区間を入れ替えてテストを行っても結果が変わらないことを示す。別な言い方をすれば、前の時間区間内の作業を前提にして次に続く時間区間のテストが行われてはならない
ことを示す。

「2.時間区間内のテスト作業は妥当な程度に一様である」
これは、なかなか理解が難しい。
中小的に言えば、各々の時間区間における「テスト作業」の進み具合に大きなバラツキが無いことをいうのであるが、そもそも「テスト作業」とは何かの定義が難しい。
テスト作業が2時間の日もあれば、10時間の日もあることは認めないということでもあるし、ある1日のテストケース消化数が100個の日もあれば1個の日もあることは認めないと言うことでもある。

ここでいうテスト作業をテストに費やす時間(人時でもおそらく可)と考えれば、「妥当な程度に」というものが曖昧ではあるが、この仮定は充足可能であろう。

しかし、実際の現場では、時間区間内のテスト作業を算出するにあたって、テスト作業にそのテストのための環境設定時間は含むのか含まないのか、欠陥らしきものを発見した場合に再現テストを行った場合の時間は含むのか等、仮定を満たすためには、一々面倒な事象につき定義しておく必要がある。

「3.重複しない各時間区間で検出された欠陥数は相互に独立である」
これは、各時間区間では、他の時間区間では欠陥が発見できないことのみをテストするようにテスト設計しろと言っているわけではない。そのようなことは開発の現場では無理であるから。
理論上は無理ではないにせよ、それは、言いかえると、常に未確認の部分をテストするというのであるから、途中で曲線が寝たと言ってテストを止めてよいかは疑問が残る。
「3.重複しない各時間区間で検出された欠陥数は相互に独立である」は、実際の開発現場においては、同じ原因による欠陥は、最初に発見されたときにのみ挙げ、それ以降は挙げないと解釈すればよいであろう。

« 【ソフトウェア信頼度成長モデルを少しまじめに考える⑥】1つ目の仮定:J-M(Jelinski-Moranda)モデルの仮定③ | トップページ | 【ソフトウェア信頼度成長モデルを少しまじめに考える⑧】信頼度成長モデル評価のための基準 »

ソフトウェア開発品質・生産性私見」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1048600/28996321

この記事へのトラックバック一覧です: 【ソフトウェア信頼度成長モデルを少しまじめに考える⑦】2つ目の仮定:欠陥発見数モデルの基本的な仮定(Goel, 1985):

« 【ソフトウェア信頼度成長モデルを少しまじめに考える⑥】1つ目の仮定:J-M(Jelinski-Moranda)モデルの仮定③ | トップページ | 【ソフトウェア信頼度成長モデルを少しまじめに考える⑧】信頼度成長モデル評価のための基準 »