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2009年3月11日 (水)

【ソフトウェア信頼度成長モデルを少しまじめに考える②】直感的理解容易性のために忘れられがちであるが悩ましい前提②

○モデル化する物理プロセス(ソフトウェア故障現象)に高い精度を殆ど期待できないので、モデルの開発にあたっては仮定を曖昧でない形で明らかにする必要がある

=>最初の文と実質的に同じことを言っている。
   繰り返すということは、重要であるという意味であるし、言葉は過激になっている。
   「物理プロセス(ソフトウェア故障現象)に高い精度を殆ど期待できない」ということは、高い精度を期待できないなりに、なんとか管理しようということである。
つまり、仮定を曖昧なままとしたら、管理できるようなものではないと捉えてよいと考える。

ソフトウェア信頼度成長モデルにおいて、「ソフトウェア品質工学の尺度とモデル」の著者は「物理プロセス(ソフトウェア故障現象)に高い精度を殆ど期待できない」と言い切っている。

高い精度を殆ど期待できないものを、高い精度で表そうと言うことは考えられないと帰着できよう。
故に、ソフトウェア信頼度成長モデルは、高い精度で管理する類のものではないということを実戦で活用する際は肝に銘ずるべきである。

しかし、実際の活用においては、様々な曲線を表すモデルが考案され、管理描画ツールも種々ある。そして、これを使えば、手っ取り早く「高い精度」で管理できると考えてしまいがちである。

モデルが洗練されることは、「前よりまし」になるだけの話で、それで「高い精度」となるわけではない。
低い精度が多少高くなるだけと考えた方が良い。
なぜなら、取り扱う元の現象である物理プロセス(ソフトウェア故障現象)に、そもそも高い精度を殆ど期待できないのであるから、
それをどんなに洗練された方法で取り扱っても「高い精度」にはならない。
全くでたらめではなく、多少傾向が出る、辛うじて管理できるようにするために、仮定を曖昧でない形で明らかにできるモデルが必要なのである。
高い精度で管理できるようにするために、仮定を曖昧でない形で明らかにできるモデルが必要だと考えるべきではない。

あくまで、個人的な考えであるが、取り組みやすいし誰にも直感的にわかりやすいからと、ソフトウェア信頼度成長モデル1本にテストの止め時判定の責任を押し付けることは勧められない。
統計的な処理結果にも関わらずブレを表現しない曲線1本で表すソフトウェア信頼度成長モデルは、「複雑な現実」の開発現場において主役にはなり得ない。あくまで脇役として使うべきである。

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