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2009年2月 4日 (水)

【定量的品質管理あれこれ①】プロジェクト内で完結する定量的品質管理

ソフトウェア品質の定量的管理の切り口として、同一システムの過去の蓄積データや別システムの類似プロジェクトデータを使用した管理と、同一プロジェクト内データを使用した管理に分ける考え方がある。

過去の蓄積データ・類似プロジェクトデータを使用した管理とは、過去のプロジェクトにおいて計測したデータを元に、今回のプロジェクトにおける当該データの傾向を予測し管理するもので、通常の場合に定量的管理と言えばこちらを指すことが多い。

次に、同一プロジェクト内データを使用した管理とは、例えばパイロット的に一部を開発し、そこで採取されたデータを指標値としてそれ以降の開発を管理していくものである。他の例としては、結合テストやシステムテストの段階で、不具合発生プログラムを追跡し、特定のプログラムもしくはプログラム群に何らかの傾向がないかをみることや、同様の考えから、複数の基本設計書を作成した場合にそこから発展する詳細設計書、プログラムソースの欠陥傾向を分析し、特定の基本設計書が他と対比して異なった傾向を示している場合に何らかの手を打つ等の管理がある。

過去の蓄積データや類似プロジェクトデータは、あくまで今回とは別のプロジェクトのデータであり、蓄積データは、個々のプロジェクト毎の前提条件の違いを無視したものであり、今から取り組むプロジェクトに適用するにあたっては、それら違いに応じた精度で定量的管理を行わねばならない。
例えばSLOCの生産性を3桁4桁の精度で管理することができるか否かは、算数的なことではなく、個々のプロジェクト及び同一プロジェクト内における様々なばらつきを考慮して決めるべきことがらである。

同一プロジェクト内データを使用した管理においては、特定の個人が作成した成果物や特定の機能に不具合が集中するという傾向をつかむことができる。
プロジェクトを走らせながら定量的に見てパイロットデータもしくはその他のデータと歩調が合わないデータを発見するという考えである。

当然のことではあるが、個人を責める材料にこのデータを使用することは厳禁である。しかし、本来的に個人を追い詰める可能性を秘めているデータと言えるので取り扱いには細心の注意が必要である。
そもそも、同一プロジェクト内といえど、成果物間で要件の複雑度や要求される品質レベル等の差があることが多いので、外れ値なのか誤差なのかの判別の難易度は、過去の蓄積データや類似プロジェクトデータ対比では易しい可能性はあるが、それでも難しいことには変わりはない。

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