2015年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 【ソフトウェア品質の定量的管理における想像力②】想像力を働かせる上で注意すべき点 | トップページ | 【ソフトウェア品質の定量的管理における想像力④】毎年目標値を改善しても毎年達成できてしまうという表彰すべき組織 »

2009年2月 2日 (月)

【ソフトウェア品質の定量的管理における想像力③】想像力について始めに立ち戻って再考

実際に、ある項目について定量管理を行う場合、

①計測項目もしくはそれらを組み合わせて導出された数字が、知りたい情報を定量的に表しているという合理的理由はあるか
②①で定量的に表すと結論できたとして、管理限界の範囲は、管理する上で有効な幅に収まるか

の2つについては、必ず検討しなければならない。

①は、普通行うだろう。
工数と生産量や生産量とテストケース数など、何らかの関係が想像された上で組み合わせが定められるはずだ。

しかし、②はどうだろうか。
生産性の管理図を作成してみて、上限と下限の値が1.5倍以上になったりしていないだろうか。
1.5倍の範囲なら収束しているよと言える組織であればよいが、それは予算のぶれが中心値対比そRRぞれ25%ぶれても構わないということに近い。
本当にそれでよいのだろうか。

計測開始して、いくつかのデータが採れたら、それを元に仮指標を定めて管理を始めればよいという考え方もある。
そのように定量的管理を始めることがまったくナンセンスであるとは言えないが、留意すべきことはある。

最も意識すべきは、そのデータの使い方である。
生産性であれば、始めに測定したデータはそのシステムに対する担当者の経験が浅い段階での測定値であるので、開発が進むにつれて生産性が上がっていくことが見こまれる。

当然、品質管理担当者もそれは知っているので、データの集まり具合を見て生産性指標値を上位補正することを考えるであろうが、開発側からすれば、少しでも楽をしたい、儲けたいという自己の利益のためだけではなく、いざと言うときの予備工数を取っておきたいと言うプロジェクトを成功させたいという意識からの心理も働き、意図的に生産性を調整することが可能な計測方法の場合、集められた数字が恣意的なデータになるリスクがある。

これは、別に指標値をデータ収集の初期段階で始めた場合に限らないが、最初に定められる目標値、もしくは上下限値の設定は最も重要である。

指標値の多くは、人による作業の一面に着目して計測される。
生産性なら。成果物量と工数が真に正比例の関係にあれば計測を正しく行う限りごまかしようが無いが、実際には、成果物量に対しては難易度が、工数においては個人の能力差が、真摯に開発に取り組んで計測を正しく行ってもデータのバラツキ要因となるし、工数に関しては、上手く言っているときや開発の初期には、たとえ見積もりが実際に必要であった工数対比過大であっても、それに合わせた開発をするために工数はちゃんと消化されるであろう。

« 【ソフトウェア品質の定量的管理における想像力②】想像力を働かせる上で注意すべき点 | トップページ | 【ソフトウェア品質の定量的管理における想像力④】毎年目標値を改善しても毎年達成できてしまうという表彰すべき組織 »

ソフトウェア開発品質・生産性私見」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1048600/27673288

この記事へのトラックバック一覧です: 【ソフトウェア品質の定量的管理における想像力③】想像力について始めに立ち戻って再考:

« 【ソフトウェア品質の定量的管理における想像力②】想像力を働かせる上で注意すべき点 | トップページ | 【ソフトウェア品質の定量的管理における想像力④】毎年目標値を改善しても毎年達成できてしまうという表彰すべき組織 »