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2009年1月27日 (火)

【ソフトウェア開発における計測と改善②】定量的管理の限界を知ること

定量的管理が出来ていないと自称する組織が「障害が多い」と言うのはどのような理由によるのであろう。
「うちのシステムは障害が多いから、品質を上げなければならない。その一施策として定量化を行いたい」というような話は普通に聞かれるのであるが、「うちのシステムは障害が多い」という判断自体がすでに定量的管理がなされているからこそできるはずである。

実際、手順化・文書化されていないだけで定量的管理をしているのである。
ただ、どうしてそういえるのかが整理できていないから、説得力がないだけであるのだ。
しかし、「うちのシステムは障害が多い」と言う者に、「どうしてそう言えるのか」をしつこく質問すれば、説得力のある理由が明らかになるだろうし、その説明の過程は定量的なロジックに基づくであろう。
管理が定義されていないということは、計測と評価のプロセス・ロジックに客観性が無く、評価が個人の思い込みで評価されるリスクは高くなる、評価の共有も難しいという面がある。

以上を元に、組織だった定量的管理とは何かを考えると、これは、定量的な計測と評価のプロセス・ロジックを予め定めておき、実際のプロジェクト進捗に合わせてデータを当てはめ妥当性を確認することが、計測者・評価者によらず行えることと言える。

故に、それぞれの指標が何を説明するのかの意味を忘れ、数字だけ見て「結合テストでの発見バグが少ないですね、あとXX個出るまでテストしてください」と言うのは愚の骨頂である。

なぜなら多くの指標が、単なる確率・統計の話なのだから。
色々な事項をはしょって、計測した項目のみに着目して管理していることの限界を考えるべきである。

サンプル数が少ないときや特殊なケースは、直感の方が良いことさえある。というより、「うちのシステムは障害が多い」と言うなどという組織では、直感でカバーできる改善余地がまだまだいくつかあるであろう。

サンプル数が3ケースでも統計処理して指標化せよという者もいるが、乱暴だ。
算数としてサンプルが3つあればσも出せるというだけの話である。
プログラマにより生産性は10倍以上違うと言われるのに、単純に算数を信じることは愚かである。

定量的品質管理は算数ではない。

また、定量的品質管理が目的化してもいけない。
定量的品質管理がSLA等でお客様との契約事項になっているのでなければ。

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