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2009年1月28日 (水)

【ソフトウェア開発における計測と改善③】指標に引きずられる可能性の考慮

定量的管理を行う場合、指標に引きずられる危険も考えなければならない。

「指標となる基準値は毎年見直しされ、実績が毎年上回るため毎年基準値も向上している」という組織があったとする。

これは良いことなのだろうか。
実績が毎年上回るため毎年基準値も向上しているということは、毎年改善されているということなのであろうか。
PDCAが回っていると胸を張って良いのだろうか。

そもそも指標となる値は毎年向上できるものだろうか。
「継続的改善」と「目標」「業績評価」とが結びつくと、「一度にあんまり改善すると来年のネタがなくなるので今年はここまで」と、改善スピードを調整するといったとんちんかんな事態が発生する懸念を考えた方が良い。
また、最初に異様に低い基準値が設定されたため、逆にそれに合わせるように開発が調整されている可能性もある。

指標は一度定めると、それを意識した開発を行うことになる。
開発者が指標を意識して開発を行うことは両刃の剣である。
マッケーブのサイクロマチック数やコメント率等は、開発者が指標を意識しこだわるべき指標であろうが、純粋に統計的な数値においては、開発者の指標への意識過剰は真の意味の品質・生産性の向上には結びつかないことも生じよう。

但し、毎年の指標値改善がお客様との契約上の合意事項であれば、それもやむをえない面がある。
お客様が「刈り取れる成果は前倒しで取る変わりに毎年改善することは望まない」のか「毎年必ず改善することを望むのか」で、受注側はビジネス的振る舞いを変えることはあって良い。

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