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2009年1月20日 (火)

【ソフトウェア品質の定量的管理とは②】戦略的な視点をもった定量的管理

戦略的な視点をもった定量的管理とはどういうものか。

例えば、生産性を維持向上しているということを示すにしても、「お客様を納得させるため」と「利益率を上げるため」では、異なる精度・視点で計測されるべきである。

「お客様を納得させるため」であれば、生産性指標データが、
   予めお客様と合意した設定値を達成していると言えること
もしくは、
   これだけの値であれば、世間で言われる指標値対比十分な生産性とお客様に言えること
が重要であり、そのためにどうするかが重要となる。

一方、「利益率を上げるため」であれば、
   現状対比、より高い生産性にするために測定以外の改善活動の評価とリンクづけた活動となること
が重要となる。   

両者の違いを端的に表すと、
   「お客様を納得させるため」では、自組織のソフトウェア開発がちゃんとできていると示すことが重要であり、
   「利益率を上げるため」では、何が原因で生産性は変わるのかもしくは変わったのか、どうすればより改善できるかもしくは一定値に維持できるのかの契機を発見することが重要であるという点にある。

これは、
   「お客様を納得させるため」では、「生産性はプロジェクト間で基本的には同じで、改善活動を行えば、それ以降のプロジェクトでは全て生産性データは改善されるはず」 を前提としているが、
   「利益率を上げるため」では、「生産性は個々のプロジェクトで変わりうるが、その変動を一定の範囲内に収める手段が何かあるはず」を前提としている。
これは、両者が正反対の前提を置いているということもできる。

この視点の違いは、測定方法や評価方法、測定精度の選択に影響を及ぼす。

「生産性が一定に保たれていることの確認」のための定量的管理と、「生産性の変動を一定の範囲内に収める手段発見」のための定量的管理とは異なる。

これを区別せず「生産性を維持向上するため」とひと括りに考え、安易に他社事例等を持ってきたりしても、利益率を上げたいのに「生産性が一定に保たれていること」を確認するための定量的管理をしてみたりということが生じうる。

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