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2008年12月 1日 (月)

【定量的品質予測のススメ】良いテスト項目とは重大な欠陥を検出できる確率が高いものであることのみか

P53「3.2.2 アプローチ」「(1)テスト実施」において、テスト実施時の留意点の1つとして、
    「良いテスト項目とは、重大な欠陥を検出できる確率が高いものである」
が挙げられている。

これは、テストに対する考え方の話であるが、「良いテスト項目は、実際運用された際の問題発生可能性を低くするもの」という考え方もある。

前者は、テストを「プログラムの欠陥を洗い出すもの」として捉え、後者は「プログラムの品質を一定程度保証するもの」として捉えている。

どちらの視点も必要であると考えることが普通であると思えるが、本書では前者のみが強調されている。
ここでは「普通であると思える」と書いたが、なぜかテストに関して「プログラムの欠陥を洗い出すもの」派と「プログラムの品質を一定程度保証するもの」派に分けて自分はどっちだという人を見かける。
こだわるものはそれぞれ信念があるのであろうが、特にこだわりをもたず両者の視点でテストを考えることは悪いことではないと考える。

再度本書の記述に戻ると、「良いテスト項目とは、重大な欠陥を検出できる確率が高いものである」というのは、「テストをプログラムの欠陥を洗い出すもの」として捉えるのみならず、「重大な欠陥」にのみターゲットを絞っている。
これは、「良いテスト項目とは、(軽微な欠陥を検出することには重きをおかず)重大な欠陥を検出できる確率が高いものである」という意味と取れるが、そうなのであろうか。

ではなぜ信頼度成長曲線など奨めるのか。
信頼度成長曲線でいう欠陥数に重大か否かの判別は通常入っていない。
単純に発見された欠陥数を数えていくだけだ。

それとも本書で考える信頼度成長曲線に挙げる欠陥とは重大な欠陥のみをさすのか。
しかし信頼度成長曲線で収束するほど重大欠陥が見つかるようなソフトウェア開発は途中でテストを止めて設計から見直したほうが良いのではないか。

やはり「良いテスト項目」として「重大な欠陥を検出できる確率が高いものである」だけを挙げるのは無理がある。

さて、P53「3.2.2 アプローチ」「(1)テスト実施」では、更にテスト実施時の留意点の1つとして、別に、
    「テスト実施に際して、人的や時間的な制約があるため、効率的/効果的に実施する必要がある」
というものも挙げられている。

言っていることが間違っているわけではない。

しかしこれは「テスト実施時固有」の留意点なのであろうか。

レビューについては当てはまらないか。
プログラミングには?要求分析には?設計には?

それ以前に「プロジェクト実施に際して、人的や時間的な制約があるため、効率的/効果的に実施する必要がある」ということが成り立つのではないか。

なぜならプロジェクトマネジメントの管理項目の中には人的や時間的な管理を含むのであるから。

テスト実施時の留意点として、わざわざ「テスト実施に際して、人的や時間的な制約があるため、効率的/効果的に実施する必要がある」を挙げる必然性は何であったのだろうか。

普通の人にとっては、ソフトウェア開発において「人的や時間的な制約がないので、効率的/効果的に実施する必要がない」場合を例示しないと、なぜ「テスト実施時の」留意点なのか分からないと思われる。

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