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2008年10月20日 (月)

【定量的品質予測のススメ】難しいテーマに取り組んだことを評価されるべき書籍

独立行政法人情報処理推進機構ソフトウェア・エンジニアリング・センターより「定量的品質予測のススメ」という書籍が発行された。

書籍名の「ススメ」から、いままで定量的品質予測を行ってこなかったもしくはしたいと思うがどうすればよいか分からなかったシステム開発にかかわる組織・人々をターゲットとした入門書と受け取られそうだが、内容的には入門書といえるかどうか難しいところである。
少なくとも「では明日からこれを使って管理を始めよう」というものではない。

P3「はじめに」において「本書の内容には、品質予測の必要性や考え方、システム開発の各工程での品質予測のアプローチや事例が含まれ、企業での実践ノウハウを体系的に整理し、解説を行っています」とあるが、これを読んで、もしくは本書を携えて、自信をもって「わが社も定量的品質予測を始めましょう」とは言える内容ではない。

限られたページ数(100ページ程度)という性格上無理があるが、「定量的品質予測」に用いる手法それぞれに、様々な点で考慮しなければ実際に無からは導入できない。

P14に代表的な基本測定量と導出測定量が挙げられているが、「テスト密度」は有効桁数何桁で使えば良いのかさえ、書かれていない。
有効桁数は自明といえるだろうか。
実際本書では、P67にテスト密度の達成度の例として68.20%、89.72%といった数字が並んでいるが、テスト密度を有効数字4桁で取り扱う意味があるのだろうか。

「それは組織で決めること」と言われてしまうわけであるが、どうすれば良いかわからないから、定量的管理をしたくともできないのに、こう言われるとどうしようもない。

このハードルを越えるための背中を押してあげることが「初心者」には必要なのであるが、それが書かれた入門書は見当たらない。
本書においても残念ながらそれは書かれていない。

これは、コンサルタントの飯の種でもあるし、確立した手法を有する組織は何も競合他社にそれを教える必要も無いから、一般の書籍には出てこないということかもしれない。

おそらくそうではなく、組織によって違うのだから、一般書に書きようがないというのが正論であると思われる。

しかし、自組織に合った決定ができないから「定量的品質予測のススメ」という題名に惹かれて本書を手に取った読者も多いであろう。

「定量的品質予測のススメ」というのは、キャッチーではあるが、なかなか難しい書籍名である。

ただ、難しいテーマに取り組んだことは評価されるべきである。

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